この間求職者から応募したいという希望の電話があったんだけど、「求人は終了しました」とお断りしていた。
ある程度人員が確保できたので直接雇用は終了したらしい。但し、30歳代だったら話は別で、年齢が若い人ならとりあえず会って話は聞いてみるらしい。この業界でもう求人をしないなんて本当にもう末期だよなとマジで恐ろしくなった。
それだけこれまではもうちょっとまともな世界で働いていた人が職を失ってこういう世界に流れてきて、そしてもうそういった人たちで事足りるようになったからこれ以上人が要らなくなったという状況なのだ・・・。
どちらかというとこれまでは本当に「最後の砦」という感じで、求職者の人たちも最後の最後の最後の手段という感じでこういう仕事を捉えていたのだと思う。
求職してみて全滅だったらあそこに応募しよう、さすがにあそこで断られるわけがない。という位置付けだったと思う。
実際に中にいる自分から見ていても、形式上面接はするけれど、応募時点で採用は決定しているからとにかく人を選ばないし、誰でも採用されるし、その位に人手不足だったし、この仕事を希望する人自体が少なかったのだ。
だから「職に困った人々の受け皿」としての存在価値があったし、色んな意味で社会貢献度の高い業種だよなとは思っていた。
ところがこのコロナ禍で職を失った人たちが集まってくれるようになり、とうとう39歳以下という年齢制限が設けられるようになった。ここ数年の人事状況を見てきた自分としては本当に信じられない・・・・
これまでは75歳くらいまでだったら採用になっていた。もちろん2~3日で辞めてしまうんだけど、それでも来社してもらって面接してたし採用に至っていた。
どうなってしまうんだろう?この仕事でもう人を雇う必要が無くなったら、取り立てて特殊な能力の無いような人は一体どんな仕事に応募すれば良いんだろう???
雇っている側からすれば慢性的な人手不足が解消されてコロナ様様なんだろうけど、働く側としてはたまったもんじゃないよなあ。これも一時的なものなのかな?
最近入社してきた若い子も定着しているし、しばらくはこの状況が続くのかな。
若い子はある程度年齢がいくと辞めてしまうのは確実だから、今の若い世代が30歳過ぎる辺りにまた一気に退職者が出てくるんだろうけど、
そもそもこの職場が人を育てて長く定着させる仕組みではない。完全に使い捨てだし、従業員側もそれを承知しているから若い人はある一定期間の生活費稼ぎ、高齢層は年金が出るまで我慢という具合に完全に割り切って考えている人しかいない感じ。
もちろん今のこの状態がずっと続くわけではない。求人、求職、常に波がある。今は職を失った人が多いから仕方なしに流れてきてくれている人が多いというだけで、状況がどう変わろうが、不人気で忌み嫌われる職業トップクラスである事に変わりは無い。有効求人倍率が高くなればまたあっという間に採用できなくなるだろう。
それでも今のこの状況は異常だし、実際にどれ程の人が職を求めているか(そして職に就けないか)を実感として思い知って恐ろしくてたまらないのです。
自分のこれからの求職活動を思ってまた憂鬱になってしまいました・・・。
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